◆ Round5予選レポート
スーパー耐久シリーズ第5戦の舞台は、岡山国際サーキット。9月4日(土)に予選が行われ、ポールポジションを谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャハロム組のNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEが獲得。4戦連続で先頭からスタートを切ることになった。
9月に入ったというのに、まだまだ暑さが厳しく、このレースウィークに灼熱の戦いが繰り広げられるのは、もはや確実と言えた。金曜日に行われた練習走行では、No.1 PETRONAS Z4がトップ。1分36秒879が予選へのターゲットタイムとなったが、彼らには不安要素も。
というのは、2週間前のスーパーGTで谷口が右足を火傷。それが未だ癒えていなかったからだ。一時は出場を取りやめることも考慮されたが、チェックを兼ねての走行では、左足ブレーキを試みることで、なんと38秒333をマーク。そのため、予選では通常どおりAドライバーとして挑むことが決定した。
土曜日になっても灼熱状態に変化はなし。そんな過酷なコンディションの中で予選はスタートした。どのクルマもアウトラップともう1周をタイヤのウォームアップに充てた後、アタックを開始。まずトップに立ったのはNo.28 PETRONAS Z4の片岡龍也で、36秒640をマークする。この時点でNo.1 PETRONASの谷口は36秒750で、あと一歩及ばず。
しかし、その谷口が意地を見せた。片岡を上回ることこそできなかったが、36秒647と1000分の7秒差にまで肉迫。もちろんのこと、同じクラスのライバルを寄せつけなかった。
ST-2クラスでは、エンドレス・アドバン・コルトスピードXの峰尾恭輔が40秒414をマークしてトップに。これにRSオガワADVANランサーの大橋正澄が40秒902で続くことに。
ST-3クラスでは、またも上位3チームが肉迫。トップはDIAMANGO-Zの影山正彦で41秒744をマーク。これにTAITEC TRACY NSXの川口正敬が41秒854で、FINA ADVAN BMW M3の伊橋勲が41秒878で続くことに。ほぼコンマ1秒差で続いた格好だ。
ST-4クラスでは、久々に特許リジットカラーS2000を駆る服部尚貴が、44秒519をマークしてトップに。RCB with KRPウィンマックス.テイン.ワコーズの小林康一が45秒147で続いたものの、その差はコンマ6秒にも及んでいた。
このAドライバーのセッション後半にコースにオイルが撒かれて、後半の6分間で赤旗が出されることに。もちろん、処理は行われたものの、路面状態は悪化してしまう。
Bドライバーのセッションでは、そのこともあってNo.1 PETRONAS Z4の柳田はすぐにコースインせず、少しでも状態の向上を狙う。先にアタックをかけたNo.28 PETRONAS Z4のファリーク・ハイルマンが38秒082に留まる中、柳田は36秒740をマーク。その結果、No.1 PETRONAS Z4が4戦連続でポールポジションを獲得することになり、またもNo.28 PETRONAS Z4とともにフロントローを独占した。
3番手につけたのは、青木孝行/田中哲也/大八木信行組のDAISHIN R35 GT-R。前回の富士でニスモが走らせたのと同じ車両であるが、足まわりのパーツを変更するなど、さらなる進化もはかられている。ベストタイムは青木が記した37秒227。清水康弘/竹内浩典/立川祐路組のART TASTE GT3は、竹内のアタック中のスピンが響き、僅差ながらも4番手に甘んじた。
ST-2クラスでは、RSオガワランサーの阪口良平が40秒678をマークして、41秒523のエンドレス・アドバンXの村田信博を従えることに。その結果、大橋/阪口/花岡翔太組のRSオガワランサーがタイム合算で逆転。今季4度目のクラストップから決勝レースに挑むこととなった。3番手は朝倉貴志/井尻薫/木村聡組のエンドレスアドバンウェッズランサーが獲得した。
Aドライバーが僅差で並んでいたST-3クラスは、トップ3のチームはBドライバーに代わっても一緒。しかしながら、順番は入れ替わってTAITEC NSXの植田正幸が41秒218でトップ、そしてFINA M3の廣田秀機が41秒790、DIAMANGO-Zの池田大祐が42秒452で続いた。その順はまた、クラスでの総合順位に。その結果、川口/植田/佐々木孝太組のTAITEC NSXが今季3度目のクラストップに輝いた。
ST-4クラスでは特許リジットカラーS2000が、引き続きトップに。松井猛敏が45秒415をマークし、もちろんのこと合算でもトップとなった。2番手はRCB with KRPが獲得。岡山国際サーキットをホームコースとするベテラン、木下淳を投入した効果がいきなり表れることに。3番手はここまで3勝を挙げてランキングのトップをひた走る、浅野武夫/森正行/岡野陽朋組のコスモソニック21FK ings DC5が獲得した。
また、今回も2台が出場のST-5クラスでは、金森哲也/脇田一輝組のS.B.寿IDI安井自動車Vitzが初めてトップに。河野利尚/植島禎一/神谷慎司組の明治ステップTSK☆Vitzを従えて決勝レースに挑む。
ポールポジション/No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
谷口信輝
「足が悪いんで、従来の右足での運転はできないんですが、昨日から始めた左足ブレーキによって、僕の中ではかなり上出来なタイムが出ました。ポールポジションからスタートできるんで、柳田がスタートからちゃんと貯金を作ってくれれば、イムラン(・シャハラム)も楽になるでしょうが、状況によってチームは僕の投入も考えているようですよ」
柳田真孝
「谷口さんがいいタイムを出してくれたんで、僕もいいタイムを出したいと思っていました。でも、28号車も片岡選手のタイムすごかったんで、いいターゲットがあったのに、それを塗り替えられなくて残念です。でも、それよりチームとして予選1位、2位獲れたのは、いいこと。明日は僕が大量に乗ることになると思います。全然楽なレースにはならないでしょうね、暑いし!」





